インプラント 失敗の凄さ

「担任の先生は、一人だけかわいそうとは言わずに、がんばっているね、えらいねとほめてくれたので、Hは自分はがんばっているんだぞと、逆に得意になっていたわ。 Hは二年生、Kは五歳で、卵と牛乳以外は、なんでも食べられるようになりました」ちょっと湿疹が出たぐらいで、「アトピーですかっ」と医者に駆け込む親もいれば、ひどい症状なのにアトピーを認めない親もいる。
Kさんが保育園で悩むのは、自分の子どものアトピーを認めない親。 毎年一人くらいは、そんなお母さんの子どもが入ってくるという。
なぜか、看護婦、医者の奥さん、病院事務、大学の先生などの医療関係者や、高学歴の母親に多い。 「口が切れて食べるときに痛がるので、食べるのが嫌いになった子どもがいるの。

アレルギー専門の小児科医を紹介しても、かたくなに皮膚科しか行かなかったり、『うちの子は治ったわ。 検査をしてもアトピーが出ないから』と言う人など。
でも、その子の症状は目に見えてひどいの。 小学生になっているんだけど、勉強に集中できないみたい。
外でその子に会っても『お母さんに頼んで、卵を食べるのをやめたら』と話すことしかできない。 親にとってはよけいなお世話なんだろうけど、子どもがかわいそう」アドバイスを聞いてくれないと、信頼されていないのかなあと、Kさんはときどき感じる。
「親がアトピーを認めないのは、自分の子どもが『普通じゃない』と宣告されるのが怖いのね。 なんでもないことなのに。
アトピーは新しい社会的な症状であって、病気じゃないし、体にとって悪いものは受け付けませんという、むしろ生命力だと思うの。 もっとも、めんどうくさいというのが親の本音かも……」Kさん自身は夫や周囲に協力してもらいながら六年間、除去食の弁当を作ってきた。
慣れればそれほどたいへんではないし、それによって子どもがよくなるのを見ているから、励みにもなる。 「親なんだから、自分のできることはやってあげるべきだと思う。

アトピーについて勉強すべきだし、アトピーサークルもあるんだから、飛び込んでいけばいい。 医者のやり方に納得がいかなかったら、納得がいくまで聞かなきゃ。
受け身ではダメ。 親がしっかりしてほしい」Kさんがもうひとつ怒るのは医者の怠慢。

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